湿度計や予防接種と有用なリレンザや富山化学の新薬

インフルエンザの治療の動きはノイラミニダーゼ阻害薬であるリレンザが市場に登場してから大きな変革を遂げました。それまでは有効性と副作用の少なさという観点から信頼性の高い治療薬がなかったのが事実であり、インフルエンザに掛かってしまった場合には安静にして回復を待つしかなかったのが事実です。そのため、治療よりも予防に焦点が寄せられ、湿度計を設置して部屋に適切な湿度を保ったり、予防接種を行ったりするのが基本的なインフルエンザ対策として広まっていました。しかし、リレンザが登場したことによって治療が可能なものとしてインフルエンザが理解されるようになり、続いていくつかのノイラミニダーゼ阻害薬が市場に登場してきたことによってその認知度も高まってきています。湿度計の設置や予防接種も重要な点として現在でも行われていますが、それとは異なる方向性として企業レベルではノイラミニダーゼ阻害薬とは異なるメカニズムによるインフルエンザ治療薬の開発も進められてきています。富山化学では多くのウイルスが共通でもつRNAポリメラーゼに着目し、その阻害剤の開発によってインフルエンザ治療薬の開発に成功しました。富山化学の期待とは裏腹に、リレンザなどのノイラミニダーゼ阻害薬にとってかわるような形で承認されることこそなかったものの、ノイラミニダーゼ阻害薬が有効でないケースに有用な選択肢としての立ち位置を確立するに至っています。富山化学で開発されたRNAポリメラーゼは他のウイルスに対する有効性も期待できることから適用拡大が行われてきており、エボラウイルスに対する適応がその焦点となっています。こういった治療薬の存在も知った上で湿度計や予防接種による予防も行っていくとインフルエンザ対策も万全なものとなるでしょう。